流動結晶化における超高分子量成分の添加効果

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タイトル別名
  • The Effects of Ultra-High Molecular Weight Components on Crystallization under Shear Flow
  • リュウドウ ケッショウカ ニ オケル チョウコウブンシリョウ セイブン ノ テンカ コウカ

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抄録

流動結晶化における高分子量成分の効果を調べるために超高分子量成分を添加したポリエチレンブレンドに対して,シシケバブ構造形成過程の濃度依存性および結晶化温度依存性を明らかにすることを試みた.まず,シシケバブ精密構造に着目し,小角中性子散乱と小角 X 線散乱測定の結果を用いて,超高分子量成分がシシ構造に多く含まれていることを示した.さらに,時分割偏光解消光散乱測定の結果から,超高分子量成分が臨界濃度以上存在した場合,配向構造が観測されることを明らかにした.この臨界濃度は超高分子量成分のからみ合い点に関係するパラメーターである.さらに小角 X 線散乱測定を用いてケバブ構造形成過程の超高分子量濃度および結晶化温度依存性を調べた.結晶化温度が高くなると,配向が観測される臨界濃度の値も大きくなり,ケバブ構造形成過程は,超高分子量成分の結晶化速度および緩和速度に依存することを示した.さらに,せん断印加時からのモデル図を描き,シシケバブ構造形成過程について議論した.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 64 (7), 419-428, 2007

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (98)*注記

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