ヒドロシリル化反応で架橋したエチレンプロピレンジエンゴムの物性

書誌事項

タイトル別名
  • Properties of EPDM Cured by a Newly Developed Hydrosilylation Reaction

説明

エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)の高性能化を目的とし,ビニル基を有するエチレン・プロピレン・5-ビニル-2-ノルボルネン共重合体(VNB-EPDM)をヒドロシリル化反応で架橋し,シロキサン結合で架橋された EPDM を作製した.この架橋 EPDM について耐熱老化性,耐候性,耐疲労性,臭気性を測定し,従来の硫黄加硫および有機過酸化物架橋で架橋された EPDM のそれらと比較検討した.耐熱老化性は,硫黄加硫試料より大幅に優れ,有機過酸化物架橋試料と同等レベルにあることがわかった.耐候試験後の色差 ΔE は,硫黄加硫,有機過酸化物架橋試料と比べて,約 1/4~1/5 と優れ,クラック発生のないことがわかった.また,耐疲労性において,有機過酸化物架橋試料よりも破断寿命が約 100 倍優れることがわかった.さらに,臭気性は,6 段階臭気強度評価法で硫黄加硫および有機過酸化物架橋試料が 5 点であるのに対し,3.4 点と小さく,総揮発性有機化合物(T-VOC)も硫黄加硫試料の約 4%,有機過酸化物架橋試料の約 15%と低いことがわかった.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 64 (4), 215-222, 2007

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (10)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681499427072
  • NII論文ID
    130004489108
  • DOI
    10.1295/koron.64.215
  • ISSN
    18815685
    03862186
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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