トリアジン系縮合剤を用いる直接重縮合による芳香族ポリアミドの合成

書誌事項

タイトル別名
  • Synthesis of Aromatic Polyamides by Direct Polycondensation Using a Triazine-Based Activating Agent
  • トリアジンケイ シュクゴウザイ オ モチイル チョクセツ ジュウシュクゴウ ニ ヨル ホウコウゾク ポリアミド ノ ゴウセイ

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説明

トリアジン系縮合剤である 4-(4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン-2-イル)-4-メチルモルホリニウムクロリド(DMT-MM)を用いて,安息香酸とアニリンのモデル反応をトリエチルアミン存在下に N-メチル-2-ピロリドン(NMP)中 0℃~室温で行ったところ,高収率でベンズアニリドを合成することができた.このモデル反応を基に,DMT-MM を用いて芳香族ジカルボン酸と芳香族ジアミンの直接重縮合をトリエチルアミン存在下に行った.その結果,0℃ で 6 時間という温和な重合条件下で 0.6~1.4 dL/g の対数粘度を有する高分子量の芳香族ポリアミドを得ることができた.重合方法は,芳香族ジカルボン酸,芳香族ジアミンおよび塩基であるトリエチルアミンの NMP 溶液に DMT-MM を添加する簡便な一段法である.ポリパラフェニレンテレフタルアミドのような剛直な構造のポリアミドを合成する場合には,DMT-MM と同時に塩化リチウムを添加することにより高分子量の芳香族ポリアミドを得ることができた.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 64 (4), 231-236, 2007

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (7)*注記

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