ポリマーの橋かけ反応に関する理論的考察

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  • ポリマー ノ ハシカケ ハンノウ ニ カンスル リロンテキ コウサツ

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側鎖官能性の高分子の橋かけ反応について, (i) プレポリマーの空間的配置は平衡状態にある, (ii) 高分子鎖のセグメント間距離はガウス分布をしている, (iii) プレポリマー中のある特定のセグメントに官能性側鎖が存在する確率は, プレポリマーのセグメントのモル数に対する官能性側鎖のモル数の比と一致する, という三つの仮定のもとに官能基同士が出合う頻度を求め, この値をもとにして分子内, 分子間反応 (橋かけ) の比を求めた。<BR>理論的な計算結果を, 無水マレイン酸-スチレンの1-1共重合体 (プレポリマー) とジアミノジフェニルメタン (DAM) および両末端にアミノ基をもつポリスチレンとの反応の実測値と比較した結果, 橋かけ剤がある程度 (20量体) 以上長鎖のものであると, この二つの値がかなり良好な一致を示すことがわかった。理論計算および実測の結果とも高分子の濃度が高くなるにつれて, また橋かけ剤の鎖長が長くなるにつれて分子内橋かけの量 (割合) が低下する。

Journal

  • Kobunshi Kagaku

    Kobunshi Kagaku 30 (335), 117-121, 1973

    The Society of Polymer Science, Japan

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