アクリロニトリルの放射線重合に対する脱水効果

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  • アクリロニトリル ノ ホウシャセン ジュウゴウ ニ タイスル ダッスイ コウカ

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説明

アクリロニトリルの放射線塊状重合における線量率依存性, 温度効果およびメタクリル酸メチルとの共重合について, BaOで極度に脱水した系 (dry系) とCaH2で脱水した通常の系 (wet系) と比較検討した。wet系では重合速度の線量率依存指数が0.60~0.66であり, 活性化エネルギーは2.4kcal/mol, モノマー反応性比はγAN=0.12~0.19, γMMA=1.1~1.5でラジカル機構を支持する結果を得たが, dry系の-78.5℃では重合速度は線量率の1次に比例し, 共重合組成曲線はアニオン挙動をとり, さらに重合速度は-35℃付近で極小値をとるなどアニオン機構を特徴づける結果を得た。dry系の0℃ではラジカルとアニオン機構の共存を示す結果を得た。

収録刊行物

  • 高分子化學

    高分子化學 30 (335), 134-139, 1973

    公益社団法人 高分子学会

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