共重合ポリアミドのブロック構造に及ぼす界面重縮合溶媒の影響

  • 清造 剛
    京都工芸繊維大学繊維学部繊維化学教室
  • 馬場 巧
    京都工芸繊維大学繊維学部繊維化学教室
  • 西川 恵清
    京都工芸繊維大学繊維学部繊維化学教室

Bibliographic Information

Other Title
  • キョウジュウゴウ ポリアミド ノ ブロック コウゾウ ニ オヨボス カイメンジュウ シュクゴウ ヨウバイ ノ エイキョウ

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テトラクロルエタンとテトラクロルエチレンとの混合溶媒を用いて, 界面重縮合法によリナイロン66-610系の等モル割合の共重合体を合成した。また9種の溶媒を用いて, 界面重縮合法によりナイロン26-210系およびナイロン210-610系の等モル割合の共重合体を合成した。その結果, ナイロン66-610系ではブロック構造と溶媒の混合組成との間に相関関係が認められた。またナイロン26-210系は収率, 固有粘度およびナイロン26含量が低く, ブロック構造がナイロン66-610系と同様に溶媒によって顕著に相違し, 一方ナイロン210-610系は収率, 固有粘度およびナイロン610含量が高く, ブロック構造が溶媒によってほとんど影響されないことが判明した。そしてこれらの挙動が, 酸クロリドの加水分解速度, ジアミンの分配率すなわちジアミンの有機溶媒への拡散速度, および反応の選択性に基づいて説明できることを示した。

Journal

  • Kobunshi Kagaku

    Kobunshi Kagaku 30 (342), 587-590, 1973

    The Society of Polymer Science, Japan

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