コンピューターシミュレーション

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水性懸濁法による塩素化ポリエチレン (CPE) の巨視的塩素分布は前報において実験から明らかにした。本研究はFickの拡散則から得られる拡散方程式に基づくコンピューターシミュレーションによって巨視的塩素分布をより明確化することにつとめた。シミュレーションに際して, 拡散定数と反応速度には塩素化度と反応温度を考慮したが, CPE粒子の粒径は塩素化反応中一定と仮定した。<BR>シミュレーションの結果は実験結果を支持した。すなわち, 巨視的塩素分布は主として塩素化温度に影響されその分布は低温反応ほど広くなる。シミュレーションから得られた巨視的塩素分布に関する標準偏差は実験結果のそれとかなりよく一致した。

Journal

  • Kobunshi Kagaku

    Kobunshi Kagaku 29 (322), 83-86, 1972

    The Society of Polymer Science, Japan

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