酸化デンプンを含むPVA膜の膜透過性

書誌事項

タイトル別名
  • サンカ デンプン オ フクム PVA マク ノ マク トウカセイ

この論文をさがす

説明

酸化デンプンを含むポリビニルアルコール (PVA) 膜の透過性と水に対する溶解性および膜の性質について, X線回折, 示差走査熱量計 (DSC), 引張り試験の測定により調べた. この膜のPEGの透過性は明らかにアルカリ性側で向上した. また溶解性も同様の傾向を示した. さらに, pH2および11において膜の透過性は可逆的に変化することが認められた. X線回折の結果より, PVAの結晶の大きさは酸化デンプン量とともに小さくなり, DSCの結果からも同様のことが推察された. 膜の引張り強度は酸化デンプンの量とともに減少するが44%以上では強度の回復が認められた. これより, 本論文では膜の透過性と化学的構造との関係について検討を行った.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 31 (10), 607-611, 1974

    公益社団法人 高分子学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ