工業用MgCl2担持型Ziegler‐Natta触媒におけるTi種の粒子内分布と触媒特性との相関

  • 平岡 優一
    有機合成薬品工業(株)東京研究所
  • 谷池 俊明
    北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科
  • 草野 正浩
    有機合成薬品工業(株)東京研究所
  • 生駒 嘉晴
    有機合成薬品工業(株)東京研究所
  • 寺野 稔
    北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Spatial Distribution of Ti Species in MgCl2 Particles and its Effect on the Properties of Industrial Ziegler-Natta Catalyst

抄録

本研究では,MgCl2 担持型 Ziegler-Natta 触媒において典型的な共粉砕法による触媒と,高性能な化学反応法による触媒とを比較することで,触媒の調製方法が及ぼす,粒子モルフォロジー,Ti 種の粒子内空間分布,活性点構造などへの影響をミクロな活性点とマクロな粒子レベルを対象として検討した.触媒粒子からポリマーへの粒度分布の推移が活性 Ti 種の粒子内空間分布の状態の違いによって異なっており,重合初期の粒子の解離挙動の違いが重合反応挙動およびポリマーの粒子モルフォロジーに大きな影響を与えていることがわかった.またストップフロー重合法によって得られたポリマーの TREF 解析から,触媒粒子内に複数種存在する各活性 Ti 種の割合が触媒によってそれぞれ異なり,触媒調製方法が個々の活性点の分子レベルでの構造形成よりも活性点の存在割合の変化によって総合的な触媒性能に影響を与えていることが示された.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 68 (7), 473-478, 2011

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (8)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681501075584
  • NII論文ID
    130004489338
  • DOI
    10.1295/koron.68.473
  • ISSN
    18815685
    03862186
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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