バイオミメティックアプローチによる水滴pHにより吸着制御可能な超撥水表面

DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献23件
  • 石井 大佑
    名古屋工業大学若手研究イノベータ養成センター 東北大学原子分子材料科学高等研究機構 JST-CREST
  • 高橋 章仁
    東北大学多元物質科学研究所
  • 下村 政嗣
    東北大学多元物質科学研究所 東北大学原子分子材料科学高等研究機構 JST-CREST

書誌事項

タイトル別名
  • Biomimetic Approach for Preparation of pH Responsive Water Droplet Adhesion on Superhydrophobic Surface
  • バイオミメティックアプローチ ニ ヨル スイテキ pH ニ ヨリ キュウチャク セイギョ カノウ ナ チョウハツスイ ヒョウメン

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抄録

蓮の葉やバラの花びらなどの超撥水表面を模倣したバイオミメティック表面が注目されている．当研究グループでは，自己組織化ハニカム状多孔質膜の上層剥離により超撥水表面を作製でき，その超撥水表面に金属や水溶性高分子から成る親水性ドーム構造を複合することで，水滴吸着性超撥水表面を作製できることを明らかにしている．本報では，その水滴吸着性超撥水表面の吸着性にpH応答性を付与することを試みた．アミンを含む水溶性高分子から成るドーム構造を超撥水表面に複合することで，酸性の液滴は吸着し，塩基性の液滴は脱離するpH応答性をもつ吸着性超撥水表面を作製できた．これらの結果は，超撥水表面における学術的な知見を与えるだけでなく，超撥水表面の産業応用の可能性を広げる重要な要素となる．

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 70 (5), 209-213, 2013

    公益社団法人 高分子学会

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参考文献 (23)*注記

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