コラーゲンの分子構造・高次構造

書誌事項

タイトル別名
  • Molecular and Fibrillar Structures of Collagen
  • コラーゲン ノ ブンシ コウゾウ コウジ コウゾウ

この論文をさがす

説明

Triple helix は,すべてのコラーゲンで見られるタンパク質のユニークな構造モチーフである. コラーゲンらせんにおいては,そのアミノ酸配列中で Gly が必ず 3 残基ごとに存在し,イミノ酸含量が多いという厳密な制約が必要である.繊維状コラーゲンの X 線回折パターンは,1920 年代から研究されてきたが,回折データが少ないために繊維回折像だけからではユニークならせんモデルは得られていない.一方,最近 15 年間に,多くのコラーゲンモデルペプチドの単結晶解析が行われ,平均のらせん対称,水素結合ネットワーク,triple helix 周りの水の分布,ヒドロキシプロリンによる triple helix の安定化に対する構造論的な知見など,物理化学的に重要な情報を提供してきた.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 67 (4), 229-247, 2010

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (5)*注記

もっと見る

参考文献 (178)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ