希土類ルイス酸またはパーフルオロアルカンスルホンイミドを触媒に用いたε‐カプロラクトンの開環重合

  • 押村 美幸
    名古屋工業大学大学院工学研究科未来材料創成工学専攻
  • 高須 昭則
    名古屋工業大学大学院工学研究科未来材料創成工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Ring-Opening Polymerization of .EPSILON.-Caprolactone Catalyzed by Rare-Earth Lewis Acid or Perfluoroalkanesulfonimides
  • 希土類ルイス酸またはパーフルオロアルカンスルホンイミドを触媒に用いたε-カプロラクトンの開環重合
  • キドルイ ルイスサン マタワ パーフルオロアルカンスルホンイミド オ ショクバイ ニ モチイタ イプシロン カプロラクトン ノ カイカン ジュウゴウ
  • Ring-Opening Polymerization of ε-Caprolactone Catalyzed by Rare-Earth Lewis Acid or Perfluoroalkanesulfonimides

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説明

本研究では,触媒の回収方法の簡便化,反応時間短縮および触媒量の低減を目指し,希土類ルイス酸またはパーフルオロアルカンスルホンイミドを触媒に用いた ε-カプロラクトンの開環重合について検討した.ポリスチレン樹脂に担持したスカンジウムトリフルオロメタンスルホネート触媒を用いて重合を行ったところ,温和な条件でリビング的に重合反応が進行することが見いだされた.重合後触媒は定量的に回収可能でき,活性が保持されていた.また,イオン液体中でセルロースのヒドロキシル基を開始点に用いて重合を行うことで,1 段階でセルロース/ポリカプロラクトングラフト共重合体を得た.スカンジウムパーフルオロアルカンスルホンイミド,およびその配位子であるパーフルオロアルカンスルホンイミドを触媒に用いた系では,重合反応は速やかに進行し,重合時間短縮,触媒量の低減・回収を達成した.反応速度定数,活性化ギブス自由エネルギーを算出し,高い触媒活性が確認された.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 68 (5), 257-270, 2011

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (29)*注記

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