重縮合ポリウレタンの合成と性質

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タイトル別名
  • Preparation of Polyurethanes <i>via</i> Polycondensation and their Properties
  • ジュウ シュクゴウ ポリウレタン ノ ゴウセイ ト セイシツ
  • Preparation of Polyurethanes via Polycondensation and their Properties

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抄録

ポリウレタンの製造プロセスにおける環境負荷をより小さくするために,また分子設計の自由度を高くするために重縮合によるポリウレタンの合成を検討した.モデル反応での条件検討の結果,150°Cで減圧下,二マレイン酸チタンを触媒に用いることで,エトキシ基を脱離基とするカルバメート交換反応が効率よく進行することがわかった.この反応条件下,AB型モノマーのエチル ω-ヒドロキシアルキルカルバメートとポリテトラメチレングリコールとの重縮合を行い,ウレタンオリゴマーを合成した.続いてヘキサメチレンジイソシアネートで鎖延長することによってポリウレタンを合成した.その結果,ウレタン結合密度が同等であってもハードセグメントの炭素数の違いによりエラストマー特性が異なり,炭素数が偶数では比較的固いエラストマーが,奇数では比較的柔軟かつ丈夫なエラストマーが得られることがわかった.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 70 (10), 550-558, 2013

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (3)*注記

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