イタコン酸とイソソルビドの縮合重合によるポリエステルの合成とその性質

  • 中山 祐正
    広島大学大学院工学研究院工学研究院物質化学工学部門
  • 坂口 圭祐
    広島大学大学院工学研究院工学研究院物質化学工学部門
  • 田中 亮
    広島大学大学院工学研究院工学研究院物質化学工学部門
  • 蔡 正国
    広島大学大学院工学研究院工学研究院物質化学工学部門
  • 塩野 毅
    広島大学大学院工学研究院工学研究院物質化学工学部門

書誌事項

タイトル別名
  • Synthesis and Characterization of Polyesters by Polycondensation of Itaconic Acid and Isosorbide
  • イタコンサン ト イソソルビド ノ シュクゴウ ジュウゴウ ニ ヨル ポリエステル ノ ゴウセイ ト ソノ セイシツ

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抄録

再生可能資源から得られるイタコン酸とイソソルビドとの直接重縮合を,さまざまな触媒とラジカル捕捉剤を用いて検討した.その結果,触媒としてHfCl4·2THFを,ラジカル捕捉剤としてガルビノキシルフリーラジカルを用いた場合に,イタコン酸の異性化を抑えつつ,比較的高分子量(Mw>104)の可溶性ポリマーが得られた.生成したポリマーは融点を示さず,分子量に依存して~84°Cのガラス転移点を示した.このポリマーを過酸化ベンゾイルで処理することにより,不溶性の架橋ポリマーが生成した.これらの結果から,イタコン酸とイソソルビドの縮合重合により持続可能な機能性ポリマーが得られることが明らかになった.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 70 (10), 559-564, 2013

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (10)*注記

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