化学構造の異なるポリカーボネートジオールとチタニアからなるハイブリッドの微細構造

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タイトル別名
  • Microstructure of Poly(carbonate diol)/Titania Hybrid Materials Prepared with Different Chemical Structure of Poly(carbonate diol)s
  • カガク コウゾウ ノ コトナル ポリカーボネートジオール ト チタニア カラ ナル ハイブリッド ノ ビサイ コウゾウ

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抄録

化学構造の異なる 2 種類のポリ(ヘキサメチレンカーボネートジオール)(PHMCD)およびポリ(シクロへキシレンジメチレンカーボネートジオール)(PCHCD)とチタニアをゾル-ゲル反応させ,ハイブリッドを調製した.化学構造が異なってもチタニアを約 1.5 vol%複合したハイブリッドは,320 nm 以下の紫外線をカットし,可視光線領域の透過率は 90%以上で良好な透過性を示した.チタニア複合量が増すと,両試料とも屈折率 nD は増加し,アッベ数は減少したが,PCHCD ハイブリッドの方がより高い nD を示した.動的粘弾性と X 線小角散乱解析から,高分子マトリックス中にナノメートルサイズの無機ドメインが形成し,チタニア複合量が増すとともに大きくなった.その結果,高分子セグメントが束縛され,ゴム弾性領域の貯蔵弾性率 E'が高くなったが,両ハイブリッドのチタニア含量が同じであれば,E'値はほぼ同じとなった.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 67 (7), 381-389, 2010

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (21)*注記

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