自動車フロントガラス用ポリビニルブチラール中間膜廃材を利用した高膨潤性オルガノゲルの調製

  • 大渕 啓矢
    宇都宮大学大学院工学研究科物質環境化学専攻
  • 佐藤 葉子
    宇都宮大学大学院工学研究科物質環境化学専攻
  • 大崎 佳幸
    宇都宮大学大学院工学研究科物質環境化学専攻
  • 刈込 道徳
    宇都宮大学大学院工学研究科物質環境化学専攻
  • 木村 隆夫
    宇都宮大学大学院工学研究科物質環境化学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of Highly Swellable Organogel Using Waste Windshield Polyvinyl Butyral Interlayer
  • ジドウシャ フロントガラスヨウ ポリビニルブチラール チュウカンマクハイザイ オ リヨウ シタ コウボウジュンセイ オルガノゲル ノ チョウセイ

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説明

自動車フロントガラスに使用されているポリビニルブチラール(PVB)中間膜廃材を出発原料として,ピロメリット酸,フタル酸,あるいはトリメリット酸などの無水物を用いて架橋あるいは化学修飾したPVBゲルを調製した.得られたPVBゲルはN,N-ジメチルホルムアミド,メタノールなど12~15程度の溶解度パラメーターを有する有機溶媒中で高膨潤性を示した.その膨潤度はピロメリット酸二無水物(PMDA)とトリメリット酸無水物を用いて調製したPVBゲルが最も高く,次いでPMDAとフタル酸無水物を用いた系,PMDAのみを用いた系の順に膨潤度が低くなることがわかった.PVBゲルを調製するために添加した塩基触媒であるトリエチルアミンの影響で,ゲル中のカルボキシ基がイオン化することにより膨潤し,その膨潤度はカルボキシ基の導入量の増加に伴い高くなることがわかった.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 72 (12), 726-730, 2015

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (4)*注記

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