オフィス空間における湿度が熱的快適性に与える影響に関する研究 : 第2報-空気温度・相対湿度を変数とした等SET^*条件での被験者実験

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タイトル別名
  • Effects of Humidity on Thermal Comfort in Office Space : Part 2-Subjective Experiment under the Constant SET^* Conditions
  • オフィス クウカン ニ オケル シツド ガ ネツテキ カイテキセイ ニ アタエル エイキョウ ニ カンスル ケンキュウ ダイ2ホウ クウキ オンド ソウタイ シツド オ ヘンスウ ト シタ トウ SET ジョウケン デノ ヒケンシャ ジッケン

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抄録

温冷感を一定に保ったSET^*一定環境で、定常状態および代謝量が上昇した非定常状態において、湿度が在室者の熱的快適性に及ぼす影響を検討することを目的とした被験者実験を行った。実験条件は、温冷感を一定に保つため等SET^*とし、SET^*26℃、28℃の2条件を設定した(代謝量1.2met時)。各SET^*条件に対し、相対湿度4条件(35%RH、55%RH、65%RH、75%RH)を設定し、空気温度を調節した。本実験で設定したような熱的中立に近い等SET^*条件では、定常状態において、環境の湿度が被験者の温熱感覚(温冷感、熱的快不快感、熱的受容度)、湿度感覚(乾湿感、湿度受容度)に及ぼす影響は小さかった。本実験ではSET^*を一定に保つために、湿度を低下させた場合、空気温度を上昇させている。このため、等SET^*条件下では湿度が変化しても被験者の熱的快適性が等価に保たれていると考えられる。代謝量が上昇した場合、高湿度環境では、代謝量が上昇した際の温冷感、熱的不快感が高くなり、乾燥感が低下した。SET^*一定条件では、湿度の上昇に伴い皮膚水分量は高くなった。

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参考文献 (15)*注記

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