バッチ式デシカント空調システムの住宅への実装と性能評価 : 第1報-システム概要と冬季加湿暖房時の基本性能評価

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タイトル別名
  • Implementation of Batch-type Desiccant Air-Conditioning System for Detached House and its Performance Evaluation : Part1-System Outline and Performance Evaluation of Humidification-Heating Mode
  • バッチシキ デシカント クウチョウ システム ノ ジュウタク エノ ジッソウ ト セイノウ ヒョウカ : ダイ1ポウ システム ガイヨウ ト トウキ カシツ ダンボウジ ノ キホン セイノウ ヒョウカ

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抄録

住宅における湿気の問題を解決すると共に,太陽熱温水器や燃料電池等からの温水供給や地中熱等の低エクセルギー熱源による冷水供給の有効利用を可能にすることを目的として,住宅に導入可能なシンプルなデシカント空調システムを開発する。本システムは住宅でその活用の余地が残る床下空間を利用し,自然エネルギーによる熱供給の日較差/週較差を許容可能な大容量のデシカント槽を2槽設けることを想定する。この内,1槽が空調空気を除湿する傍ら,もう1槽は加熱により外気へ放湿を行うバッチ方式のシステムとすることで,連続的な調湿を可能としている。冬季は,夏季とは逆に,外気からデシカントに吸湿を行い,加熱により室内へ放湿することで加湿暖房運転を可能とする。なお,デシカント槽の切替え直後に発生する給気温度の乱れは,同じく床下に設けた蓄熱槽をデシカント槽と給気口の間に設置することで緩和する。本報では,システム概要と冬季加湿暖房運転時の性能評価試験の結果を示す。本システムは外気の湿気を吸湿し,空調空気に乗せることで加湿を行う。相対湿度に対応したシリカゲルの吸放湿特性を利用することで,絶対湿度の低い冬季においても,外気から吸湿し,室内を外気と同程度の相対湿度に保つことで,無給水による加湿暖房が可能なことが確認された。

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