分岐管内の流動機構 : 第5報-レイノルズ数が低い場合の流れ

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タイトル別名
  • Dividing Flow Mechanisms in Pipe Junctions : Part 5-Flow at Low Reynolds Number
  • 分岐管内の流動機構-5-レイノルズ数が低い場合の流れ〔英文〕
  • ブンキカンナイ ノ リュウドウ キコウ 5 レイノルズスウ ガ ヒクイ バアイ

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抄録

レイノルズ数R_<1h>が200以下の場合における分岐管内の流動機構が,系統的に研究された.対象とした分岐管は,分岐角度θ_0が45°,90°および135°で面積比mが1.0なるもの,ならびにθ_0が90°でmが1.5および2.0なる総計5種類である.得られた結果を要約すれば,次のとおりである.1)分岐管内を通る非圧縮性流体の流れを,定常,二次元,層流の場合に対してNavier-Stokesの方程式を有限差分近似し,R_<1h>が1から200までの範囲で解いた.そして,分岐管内の流れに及ぼすθ_0,m,R_<1h>および流量比Q_2/Q_1などの因子の影響を考察した.2)実際の分岐管内における流れを,R_<1h>が5から200までの範囲で可視化法を用いて実験的に研究した結果,R_<1h>≦40における様相は二次元的であるが,R_<1h>≧70では三次元的であることが明らかになった.ただし,管軸を含む平面近傍の流れは常に二次元的に流動しており,また,Q_2/Q_1=1.0における流れは,θ_0,mおよびR_<1h>に関係なく,三次元的に流動していることがわかった.3)数値解析と実験によって得られた結果は,定性的に一致する.特に,R_<1h>が十分小さい場合における両者の結果は,定量的にも一致する.

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