CFD解析による大開口吹出のパーソナル空調における呼吸空気質の検討

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タイトル別名
  • CFD Analysis on Inhaled Air Quality with Large Size Supply Opening Personal Air-Conditioning System
  • CFD カイセキ ニ ヨル ダイ カイコウ フキダシ ノ パーソナル クウチョウ ニ オケル コキュウ クウキシツ ノ ケントウ

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抄録

本論文では、居住者の呼吸空気質の向上を図る「大開口吹出のパーソナル空調」を新たに提案する。大開口吹出のパーソナル空調とは、大開口の吹出口から低風速(0.5m/s)の清浄空気を人間の呼吸領域に直接送ることで、周辺空気(非清浄空気)との混合を抑制し、人間の呼吸空気質を向上させる空調方式である。また、清浄空気を低風速で吹出すため、使用者にドラフトや目の乾燥による不快感を感じさせない。タスク・アンビエント空調が行われている室内で、同風量の等温気流パーソナル空調が行われる場合、吹出口の有効直径の違い(大開口と小開口の違い)が人体の呼吸空気質に及ぼす影響に対して詳細に検討した。その結果、大開口のパーソナル空調の方が小開口に比べて周辺空気との混合が少なく、空気齢と空気余命も小さく良好な換気性状を示した。また、室内の汚染発生に対し家具や周壁面から発生する汚染質の吸入空気に対する寄与が少なく、受動喫煙者が吸引する環境タバコ煙の粒子数が低減された。

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参考文献 (28)*注記

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