多種トレーサガス法に基づく多数室換気量の算定 : 第4報-ローエネルギーハウスに適用したパッシブ換気システムの評価

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タイトル別名
  • Measurement of Interzonal Airflows Using Multiple Tracer Gas Techniques : part-4 Evaluation of a ventilation system for a Low-Energy House
  • 多種トレーサガス法に基づく多数室換気量の算定(4)ローエネルギーハウスに適用したパッシブ換気システムの評価
  • タシュ トレーサガスホウ ニ モトヅク タスウ シツ カンキリョウ ノ サンテイ 4 ローエネルギーハウス ニ テキヨウ シタ パッシブ カンキ システム ノ ヒョウカ

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抄録

気密住宅の計画や設計に際し,空気質に関わる諸懸案を未然に防ぐ換気量とその経路に配慮しなければならない.暖房を必須とする地域に建設される気密住宅にパッシブ換気システムを適用する場合,冬期間は必要とされる換気量を容易に確保できるが,その換気量の調整方策を事前に計画するとともに,冬に比べて換気動力としての内外温度差を期待できない夏に向けた対応も予め考えておかねばならない.これまで濃度変動の解析解と妥当な算定時刻への応用(第1報),妥当な換気量を得るためのガス供給法と算定法(第2報),熱対流型換気時の測定対象空間のモデル化と外気侵入量(第3報)を報告してきた.最終報告となる本論文では,多種トレーサガス法の適用事例の一つとして北海道大学構内に建設されたローエネルギーハウスに向けて提案したパッシブ換気システムの通年的な評価のために夏期・冬期の温度差換気,夏期の熱対流型換気の性状を測定把握した.特に,冬期の温度差換気の測定では,アースチューブ内に付設した微風速計による管内流速から換算した外気流入量とトレーサガス法による外気流入量との比較検討を行うとともに,流入外気の分配状況とその経路について言及している.

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参考文献 (11)*注記

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