The Process of Leaching of Main Constituents from Wet Humus Podzolic Soil by Water Percolation
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- TAKESHIMA Seiji
- 玉川大学農学部
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- FUKUDA Eiichi
- 玉川大学農学部
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- IWASAKI Tuyosh
- 玉川大学農学部:(現)東京岩崎製作所(株)
Bibliographic Information
- Other Title
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- 湿性ポドゾル土壌の透水による主要成分の溶脱について
- シッセイ ポドゾル ドジョウ ノ トウスイ ニ ヨル シュヨウ セイブン ノ
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Abstract
森林土壌における物質変化と溶脱過程の法則性を明らかにするために,亜高山帯針葉樹林下に分布するP_<W_(h)>型土壌の有機物層(F層およびH層)の湿潤土を供試して野外条件下に近い室内実験モデルとして,飽和水分状態で土壌を保温静置し,間けつ的に透水を行った。浸透液のpH,Eh,主要な水溶性物資の溶脱量およびその経時的変化を追跡した。得られた結果を要約すれば以下のとおりである。1)供試土壌は高い水分量,低いpHおよび多量の有機物を保持していた。2)土壌カラム浸透液のpHはF層ではインキュベーション全期間を通して,3.5〜4.3,H層では4.3〜4.5の範囲で変化した。EhはF層,H層ともインキュベーション初期に高く,中期にかけて低下し,後期で再び上昇する様相を呈し,インキュベーション全期間を通して弱還元状態が維持されていた。3)浸透液中の全鉄,第1鉄の溶脱量は両層位ともインキュベーション初期に多く,経時的に減少傾向にあった。両層位とも,全鉄中に占める第1鉄の比率が高かった。浸透液中のアルミニウムの溶脱量はインキュベーション初期に多く,経時的に減少傾向にあり,鉄の溶脱過程と類似していた。4)有機炭素およびアンスロン発色物の溶脱量はインキュベーション初期に多く,経時的に減少傾向にあった。溶脱量はいずれもF層のほうがH層よりも多かった。5)着色有機物のうち,酸可溶性部分は酸不溶性部分よりもいずれの層位においても多かった。酸可溶性部分の濃度はF層ではインキュベーション初期から後期まで高く維持され,H層では初期に高く,経時的に著しく低下した。
Journal
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- Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
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Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition 57 (1), 64-69, 1986
Japanese Society of Soil Science and Plant Nutrition
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681531270016
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- NII Article ID
- 110001753976
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- NII Book ID
- AN00195767
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- ISSN
- 24240583
- 00290610
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- NDL BIB ID
- 3072422
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed