温暖地転換畑におけるダイズの追肥窒素(<15>^N)の吸収・分配に対する灌水の影響

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タイトル別名
  • Distribution of the Top-Dressing Nitrogen (<15>^N) in Soybean Plant on Paddy Field Rotated to Upland as Affected by Irrigation
  • 温暖地転換畑におけるダイズの追肥窒素(15N)の吸収・分配に対する潅水の影響
  • オンダンチ テンカンバタ ニ オケル ダイズ ノ ツイヒ チッソ 15N ノ

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説明

水田転換初年目から8年目までの中粗粒質灰色低地土に栽培したダイズ「アキシロメ」に対して,生育・収量・収量構成要素および硫安追肥窒素の吸収・同化・分配様式に対する灌水の影響を検討した結果,開花後灌水がダイズ生産にとって最も有効であり,開花後灌水について以下の知見が得られた.1)開花後灌水は作物体を徒長させずに分枝数を増やし,主として分枝の莢数を増大させることによって増収した.2)窒素追肥による増収効果は灌水条件下で認められた場合があったが,無冠水条件ではほとんど効果がなかった.3)灌水による増収分の窒素吸収量に対する寄与は栄養成長期と生殖成長期でほぼ同じ程度であった.4)収穫期における子実窒素中に占める追肥窒素の割合は4〜7%程度であった.5)追肥窒素の子実による利用率からみて,追肥時期は開花後期から莢伸長期が最も効率が高かった.6)開花後灌水により根粒活性の低下が緩和されたことから,灌水による根粒固定窒素量の増大も収量の寄与した.

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