土壌へのセルロース添加によるトウガラシマイルドモットルウイルスの不活化促進

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  • Inactivation of Pepper mild mottle virus in Soil Amended with Cellulose
  • ドジョウ エ ノ セルロース テンカ ニ ヨル トウガラシマイルドモットルウイルス ノ フカツカ ソクシン

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抄録

トウガラシマイルドモットルウイルス(PMMoV)の土壌中での不活化を促進する目的で,ピーマン感染根5mg g^<-1>を添加した土壌に種々の有機物20mg g^<-1>を添加し,25℃で培養した.8週間培養したのち,PMMoV活性をNicotiana glutinosaを用いた半葉法で比較した.その結果,セルロース添加によってのみPMMoVの不活化が促進され,その値は対照区より0.55〜0.99 (単位はウイルス密度の対数値)ほど低下した.さらに,セルロース添加効果のメカニズムについて検討したところ,土壌徹生物の働きが関与していること,根の分解は促進されないこと,及び,根の外の土壌中ではPMMoVの不活化はセルロース添加の影響を受けないことを認めた.これらの結果より,セルロース添加効果のメカニズムとして,根内での微生物活動によるPMMoVの不活化促進が可能性として考えられた.

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