北海道十勝地域における黒ボク土地帯の耕地化による土壌炭素変化の要因解析

  • 丹羽 勝久
    (株)ズコーシャ
  • 永田 修
    農研機構北海道農業研究センター:(現)農林水産省農林水産技術会議事務局
  • 若林 勝史
    農研機構北海道農業研究センター
  • 本郷 千春
    千葉大学環境リモートセンシング研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of cultivation on changes in soil carbon stocks in the Andosols of Tokachi district, Hokkaido
  • ホッカイドウ トカチ チイキ ニ オケル クロ ボク ドチタイ ノ コウチカ ニ ヨル ドジョウ タンソ ヘンカ ノ ヨウイン カイセキ

この論文をさがす

説明

北海道十勝地域の黒ボク土地帯を対象とし,未耕地と耕地のA層内の土壌炭素量を比較し,耕地化による土壌炭素量の増減を検討した.(1)耕地化による土壌炭素増減から,耕地化により土壌炭素が増加したグループ1(淡色黒ボク土),変化の少ないグループ2(多腐植質普通黒ボク土),減少したグループ3(多腐植質普通黒ボク土,多腐植質普通多湿黒ボク土,多腐植質厚層多湿黒ボク土)に大別された.グループ1では耕地化により21.9-31.8MgCha^<-1>の土壌炭素量が増加していたのに対して,グループ3では耕地化により78.5-149.8MgCha^<-1>の土壌炭素量が減少していた.(2)グループ3では未耕地の土壌炭素量が250MgCha^<-1>以上と他のグループに比べて高く,暗渠排水が積極的に施工されている特徴が見られた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ