1973年から2001年までの地目改変に伴う土壌群分布面積の変動特性の解析

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  • Process of the decline in the cultivated soil area with land use changes in Japan
  • 1973ネン カラ 2001ネン マデ ノ チモク カイヘン ニ トモナウ ドジョウグン ブンプ メンセキ ノ ヘンドウ トクセイ ノ カイセキ

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抄録

本研究では,1973年から2001年までの地目改変に伴う土壌群分布面積の全国的変動特性を明らかにすることを目的とした.まず,地力保全基本調査成績書に掲載されている市町村別の地目ごとの土壌統分布面積をデータベース化しておき,1973年度耕地及び作付統計で報告されている農耕地面積を基準とした比例配分により1973年度の市町村ごとの土壌統分布面積を再算出した.また,1992年版デジタル農耕地土壌図および2001年版基盤整備基本調査図を用いて2001年版のデジタル農耕地土壌図を作成した.これらの結果を田および畑に分けて地域別・土壌群別にとりまとめた.30年間で最も面積減少が大きかったのは灰色低地土であり,次いでグライ土および黒ボク土の順であった.これら土壌群ごとの減少面積はその土壌の分布面積に影響される傾向であった.各地方において地目別・傾斜区分別に土壌群の変動特性を検討した結果,面積減少が大きかったのは各地方の低地(平坦地形面)の田に特徴的な灰色低地土およびグライ土であった.また,畑に特徴的な褐色低地土で畑面積の減少と比べて相対的に面積減少が大きい傾向であった.また,関東・東山地方の平坦地の畑に分布する黒ボク土および近畿,中国・四国地方の傾斜地に分布する褐色森林土で面積の減少が著しいことが明らかとなった.

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