最高分げつ数を判断基準とする茎重型サトウキビNi17の窒素追肥法

  • 井上 健一
    鹿児島県農業開発総合センター徳之島支場
  • 山根 一城
    鹿児島県農業開発総合センター徳之島支場:(現)鹿児島地域振興局農林水産部日置支所
  • 加治 俊幸
    鹿児島県農業開発総合センター徳之島支場

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of nitrogen topdressing and number of tillers at maximum tillering stage on the yield and extract quality of ratoon sugarcane cultivar Ni17
  • サイコウ ブンゲツスウ オ ハンダン キジュン ト スル ケイジュウガタ サトウキビ Ni17 ノ チッソ ツイヒホウ

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抄録

茎重型品種であるサトウキビNi17株出し栽培における,追肥窒素施用量の違いが収量および品質に及ぼす効果を検討した.1)生産力検定試験(1997〜2006年)におけるNi17春植え栽培では,一茎重と茎収量の間には高い正の相関関係がみられた.一方,最高分げつ数と一茎重の間には高い負の相関関係が認められた.2)株出し栽培(2004〜2006年)においても同様で,最高分げつ数110×10^3本ha^<-1>程度の場合,鹿児島県の目標収量(80Mg ha^<-1>)は概ね確保された.また,追肥窒素の増施は一茎重の向上につながらず,糖度は低下した.3)最高分げつ数が150×10^3本ha^<-1>程度と多い場合,追肥窒素の増施によって,無効分げつ数が抑制され,糖度の低下もなく増収した.4)以上のことから,サトウキビNi17株出し栽培では,最高分げつ数を基準として,追肥窒素施用量を決定することが有効である.

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参考文献 (18)*注記

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