廃白土の混合と戻し堆肥が堆肥中に存在する病害抑制Bacillus属菌の増殖に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of mixing waste clay and recycled compost on the proliferation of Bacillus that control crop diseases
  • ハイハクド ノ コンゴウ ト モドシ タイヒ ガ タイヒ チュウ ニ ソンザイ スル ビョウガイ ヨクセイ Bacillusゾクキン ノ ゾウショク ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

堆肥化プロセスを制御することによって,土壌伝染性病原菌に対して抑制効果を示すBacillus属菌を優先的に増殖させ,高機能牛ふん堆肥を製造する方法について検討した.その結果,廃白土を牛ふんに添加することにより病害抑制Bacillus属菌が増殖することを確認した.また,密閉縦型発酵方式の高温条件下で病害抑制Bacillus属菌の優先的な増殖が認められた.なお,増殖効果と堆肥化中の温度制御の両面から,廃白土の牛ふんに対する適正な混合割合は10〜15%であると考えられた.廃白土15%混合に加えて戻し堆肥方式を導入することにより,小型発酵装置試験では病害抑制Bacillus属菌密度が7.5×10^7g^<-1>に,現地実証試験では2.0×10^9g^<-1>にまで増加し,年間を通じて概ね10^8g^<-1>以上で推移した.以上のことから,密閉縦型発酵方式における牛ふんへの廃白土の混合に加え,戻し堆肥を組み合わせる一連のシステムを導入することで,完成堆肥中の病害抑制Bacillus属菌が高濃度化することが明らかとなった.

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