転炉スラグのアブラナ科野菜根こぶ病防除効果に及ぼす殺菌剤の影響
書誌事項
- タイトル別名
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- The Effect of Fungicide on the Inhibition of Clubroot Disease by the Application of Converter Slag for Soil Amendment
- テンロ スラグ ノ アブラナカ ヤサイ ネコブビョウ ボウジョ コウカ ニ オヨボス サッキンザイ ノ エイキョウ
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抄録
アブラナ科野菜根こぶ病は、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどアブラナ科野菜の根に生じたこぶが肥大するのに伴い、木部導管による地上部への養水分移動が妨げられ、萎縮・枯死に至る難防除土壌伝染性病害である。この根こぶ病に対して、石灰質資材による土壌の酸性改良や殺菌剤の散布が有効であることがよく知られている。著者らは、これまでに製鉄所の製鋼過程で副成される転炉スラグ((転炉さい)の根こぶ病対策資材としての有効性を検討した。その結果、多量施用して土壌のpH(H2O)を7.5程度まで高めれば、その酸性改良効果が10年間にも及ぶ長期間持続して、根こぶ病の発病を抑制できることを明らかにした。さらに、高pH条件においても従来の石灰質資材に認められるような野菜の微量要素欠乏が出にくいことに加え、休眠胞子が発芽して、根毛感染が生じるものの、根こぶは形成されないため、土壌中の休眠胞子密度が減少することを東京都三鷹市および京都府京都市の現地実証圃場において確認した。本病の防除には単一ではなく複合的な対策が有効であるとの観点から、石灰質資材と殺菌剤を併用することが一般的に行われている。しかし、殺菌剤の根こぶ病に対する発病抑制機作がanakaらの指摘のように、休眠胞子の発芽阻害であるとすれば、殺菌剤の散布は、転炉スラグの施用による発病抑制効果を補助するものの、休眠胞子の発芽や根毛感染による土壌中の休眠胞子密度の低減効果を阻害する可能性がある。そこで、転炉スラグと殺菌剤の併用が根こぶ病の発病、根毛の第一次感染および土壌中の休眠胞子密度に及ぼす影響について検討を行った。
収録刊行物
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- 日本土壌肥料学雑誌
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日本土壌肥料学雑誌 76 (1), 59-61, 2005
一般社団法人 日本土壌肥料学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681535123328
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- NII論文ID
- 110004734785
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- NII書誌ID
- AN00195767
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- ISSN
- 24240583
- 00290610
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- NDL書誌ID
- 7243869
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles