家畜ふん尿堆肥に含まれる肥料成分の傾向と堆肥化に伴う窒素消失率の推定

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タイトル別名
  • The trend of livestock manure qualities and estimation of nitrogen loss rate by composting
  • カチク フンニョウ タイヒ ニ フクマレル ヒリョウ セイブン ノ ケイコウ ト タイヒカ ニ トモナウ チッソ ショウシツリツ ノ スイテイ

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抄録

「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」の完全施行に伴い、排泄物の適正処理が義務づけられた。適正処理の方法として、堆肥化はコストの上でも肥料資源の循環の上でも理にかなった方法である。家畜ふん尿堆肥の成分に関しては1982年以降農水省を主幹として全国的な調査が行われるとともに、各地方でも広域的調査が行われてきた。それらの結果は、前回または以前の調査のときよりも堆肥の水分が低下して乾燥し、乾物あたりの成分量が増加した事を示している。しかし、これらの報告を統合し、全体で見た一般的傾向を検討した例はない。今後の家畜ふん尿堆肥資源の把握と広域流通のためには、その一般的成分を把握しておく必要がある。そこで本研究では、家畜ふん尿堆肥の平均的成分を求めよう、として行われた調査の結果の中で、収集・分析の年が判っているものに関して、そこに示された成分に経年的な変化があるかどうかを検討し、家畜ふん尿堆肥の平均的成分量を求めることを目的とした。また、ふん尿の排泄時点から堆肥化完了までの間における場合の窒素の消失率の推定を行い、新たな窒素消失率の係数を提示した。さらに日本における家畜ふん尿堆肥として利用可能な窒素資源量を推計した。

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参考文献 (33)*注記

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