硝酸イオンの流入する水田土壌カラムにおける脱窒,亜酸化窒素の生成とメタン生成抑制

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タイトル別名
  • Denitrification, promoting nitrous oxide production and reducing methane production in paddy soil column applied with nitrate polluted water
  • ショウサン イオン ノ リュウニュウスル スイデン ドジョウ カラム ニ オケル ダッチツ アサンカ チッソ ノ セイセイ ト メタン セイセイ ヨクセイ

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抄録

硝酸イオンの流入する水田土壌カラムにおける脱窒、亜酸化窒素の生成とメタン生成抑制。農耕地への施肥や有機物施用に由来する地下水や河川、湖沼への面源窒素負荷を減らすために施肥の効率化や有機性資源の循環利用に関する技術開発が進められているが、一方で、水域の硝酸イオンの除去に水田の脱窒機能の活用が有効であることが数多く報告されている。地下水の硝酸イオン濃度は、愛知県では畑地帯で高い場合が多いことがすでに明らかになっており、平成18年度の環境省の地下水水質調査においても環境基準超過率は4.3%と高く、依然として重要な環境問題となっている。地下水はやがて主に河川を通じて海に流出するが、愛知県においては閉鎖性の非常に強い三河湾の富栄養化が問題になっている状況のもとで、このような自然循環機能を活用することは、今後ますます重要と考える。本研究では、カラム実験により、浸透速度を変えて硝酸イオン汚染水を流入させた場合の硝酸イオン除去の様相を明らかにするとともに、同時に亜酸化窒素とメタンの生成に及ぼす影響について、これら温室効果ガスの浸透水中濃度を指標として整理を試みた。

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