天然ゴム加硫物の繰り返し大伸長疲労に及ぼすアミン系劣化防止剤の効果

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タイトル別名
  • THE EFFECTS OF AMINE-TYPE ANTIOXIDANTS ON FATIGUE IN NR GMU VULCANIZATES UNDER REPEATED LARGE EXTENSIONS
  • テンネン ゴム カリュウブツ ノ クリカエシ ダイシンチョウ ヒロウ ニ オヨ

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抄録

アミン系劣化防止剤 (以下, アミンと略す) を添加した天然ゴム純ゴム加硫物について, 高温で繰り返し大伸長張疲労を与えて, ゴムの応力変化, 疲労寿命に及ぼす劣化防止剤の影響を調べた.アミン添加試料について, 高温で繰り返し伸長疲労を与えると, 無添加試料と同様, 化学応力軟化が現れた, アミン添加試料の化学応力軟化の臨界温度は, NR-DPGで110℃, NR-MBTSで110℃, NR-TTで130℃ であり, 架橋構造の耐熱性に一致し, 無添加試料の臨界温度よりも10~30℃ 高くなった.アミン添加試料の繰り返し伸長疲労寿命は60℃ で極大になり (NR-DCPのみ40℃ であったが), 無添加試料の疲労寿命は40℃ で極大となった, 前報で報告した疲労寿命と変形率との関係式 (F=A (εb-ε) n) は, 100℃ において, アミン添加試料についてのみ成立し, 無添加試料について成立しなかった.これらの結果は, アミンをゴムに添加することにより, ゴムの熱酸化反応が抑えられたことが原因していると考えられる.

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