廃タイヤ熱分解により回収したカーボンブラックの品質と用途

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY ON THE PROPERTIES AND USE OF THE RECOVERED CARBON BLACK FROM WASTE TIRE PYROLYSIS CHAR.

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説明

廃タイヤ熱分解によって生成した炭化物を原料として, カーボンブラックを製造するための方法及び回収したカーボンブラックの品質と用途について検討した.炭化物に含まれる揮発性物質を除去するために, 500℃ 前後の温度で再加熱処理を加え, 粉砕・造粒の工程を経て粒状化したカーボンブラックを製造した.カーボンブラックのゴムに対する補強性は, 熱分解温度によって最も大きく影響され, 熱分解温度が600℃ 付近でゴムに対する補強性が最も高いカーボンブラックが製造できる.それ以上の高温になるとゴムに対する補強性が急激に低下するが, これはカーボンブラック粒子の凝集力が増し, ゴムへの分散性が劣るためである.回収カーボンブラックを使って安全ぐつ, 自転車タイヤを試作し, 実用テストを実施した結果, 回収カーボンブラックは市販品 (HAF) に比べて耐摩耗性が若干優れていることが分った.

収録刊行物

  • 日本ゴム協会誌

    日本ゴム協会誌 51 (10), 823-829, 1978

    一般社団法人 日本ゴム協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681537972864
  • NII論文ID
    130003360408
  • DOI
    10.2324/gomu.51.10_823
  • COI
    1:CAS:528:DyaE1MXntleg
  • ISSN
    18840442
    0029022X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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