加硫促進剤の研究

書誌事項

タイトル別名
  • (第4報) チオールおよびジサルファイド型加硫促進剤の促進機構ならびに無硫黄加硫機構

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説明

本研究第3報にて, ジサルファイド型促進剤は相当するチオール亜鉛塩になって始めて加硫促進作用を表わすことを推定したが, 本報告ではキシレン中, 促進剤と硫黄との反応による硫化水素発生量より前報の推定を確かめ, 更にメルカプトベンゾチアゾールも同様その亜鉛塩となって活性を表わすことを推論した. 次にジサルファイド型促進剤は亜鉛華または亜鉛塩ならびにゴム等有機物の存在にて容易に還元されてチオール亜鉛塩になるが, 特に硫化亜鉛とは容易に反応すること, また一方従来考えられていたこの逆反応即ちチオール亜鉛塩と硫黄との反応によるジサルファイドの生成は殆んど起らないことを証明した. またジサルファイドのこの還元反応はザントゲンジサルファイド, チウラム, ジベンゾチアジールジサルファイドの順で起こり易いことを認め, これらの知見を基として亜鉛華の存在における硫黄加硫の促進機構ならびに無硫黄加硫の反応機構を提案した.

収録刊行物

  • 日本ゴム協会誌

    日本ゴム協会誌 32 (6), 423-441, 1959

    一般社団法人 日本ゴム協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681539014656
  • NII論文ID
    130001270340
  • DOI
    10.2324/gomu.32.423
  • ISSN
    18840442
    0029022X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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