海水のカルシウムおよびマグネシウム含量と水塊トレーサーとしてのカルシウム/塩素量比

  • 角皆 静男
    Department of Chemistry, Faculty of Fisheries, Hokkaido University
  • 西村 雅吉
    Department of Chemistry, Faculty of Fisheries, Hokkaido University
  • 中谷 周
    Department of Chemistry, Faculty of Fisheries, Hokkaido University

書誌事項

タイトル別名
  • Calcium and Magnesium in Sea Water and the Ratio of Calcium to Chlorinity as a Tracer of Water-masses

説明

海水のカルシウムおよびマグネシウム含量を測定した. 西部北太平洋において, 平均濃度は, 塩素量19.00‰の海水で, カルシウムについて0.4049g/kg, マグネシウムについて1.2684g/kgであった. また, カルシウム/塩素量比, マグネシウム/塩素量比の平均値は, 0.02131および0.06676であった. カルシウム/塩素量比は深さと共に増大するばかりでなく, 表面水でも水塊によって異なることがわかった. それゆえ, カルシウム/塩素量比は水塊のトレーサーとして使うことができる. そのような傾向はマグネシウム/塩素量比ではみられなかった.

収録刊行物

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