南西モンスーン時期における65°Eの海水の性質と海流構造

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タイトル別名
  • Water Characteristics and Current Structure at 65°E during the Southwest Monsoon
  • 東西モンスーン時期における65°Eの海水の性質と海流構造〔英文〕
  • トウザイ モンスーン ジキ ニ オケル 65 E ノ カイスイ ノ セイシツ

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抄録

1964年5月17日から7月4日にかけて行なわれたアントンブルーン号の, 65°Eに沿った海域でえられた海洋観測資料を用い, インド洋表層500mにおける, 海水の性質と, 海流構造を研究した. この海域の海水は, 次のように3つに分けられる:(1) 温暖で, 高塩分, 低酸素量で, 栄養塩含量の高いアラビア海表面水, (2) 比較的新らしく, 酸素含量の高い赤道インド洋海水, (3) 更に高塩分で, 酸素含量が高く, 栄善塩含量に乏しい南インド洋の熱帯水. 最近見出された南赤道反流と亜熱帯反流 (MONTGOMERYの意見により熱帯反流と改名) が, 13°Sと22~26°Sの海流構造に夫々見出され, また, 水温, サーモステリックアノマリーおよび塩分の断面でも確認された. 従来の定説に反し, 北赤道海流は南西モンスーン時期終了後もつづけて存在する. 赤道潜流は, この時期のインド洋においてみられなかった.

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参考文献 (13)*注記

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