梁の共振及び反共振における損失係数について : 等価電気回路モデルによる理論的検討

書誌事項

タイトル別名
  • On the relation between the loss factors measured at resonance and anti-resonance frequencies-Theoretical analysis by use of an equivalent electrical circuit model
  • リョウ ノ キョウシン オヨビ ハン キョウシン ニ オケル ソンシツ ケイスウ ニ ツイテ トウカ デンキ カイロ モデル ニ ヨル リロンテキ ケントウ

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説明

材料の損失係数は片持梁や両端自由梁を用いて測定され, その手法は日本工業規格で規定されている。規格では共振周波数を用いることが規定されているが, 実際にはインピーダンス応答が最大となる反共振の特性を用いて測定する場合もある。この論文は, 梁の共振におけるパラメータと反共振におけるパラメータがどのような関係にあるかを, 梁の振動を表現する等価電気回路モデルを用いて検討するものである。駆動点インピーダンス特性をインダクタンス, キャパシタンス及び抵抗の直列回路が並列に並んだ回路モデルで表し, 共振での損失係数と反共振での損失係数の関連を明らかにする。もし, 上記のモデルが実際の梁の反共振における振動も正しく表現すると仮定すると, 共振と反共振での損失係数は一般に異なる値となることが知られる。また, アドミタンスを測定する際の加振と応答点の位置を変えたときに測定される損失係数への影響についても述べる。

収録刊行物

  • 日本音響学会誌

    日本音響学会誌 56 (4), 249-254, 2000

    一般社団法人 日本音響学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (4)*注記

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