音響異方性を有する圧延鋼板における探傷屈折角の検討

  • 吉島 一平
    東京理科大学大学院基礎工学研究科電子応用工学専攻
  • 羽田野 甫
    東京理科大学大学院基礎工学研究科電子応用工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Study of actual angle of refraction in rolled steel plates with acoustical anisotropy
  • オンキョウ イホウセイ オ ユウスル アツエン コウハン ニ オケル タンショウ クッセツカク ノ ケントウ

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抄録

筆者らは先に,音響異方性を考慮した差分法プログラムを開発して,TMCP圧延鋼板を対象とする横波超音波探傷における超音波挙動を,コンピュータ・シミュレーションにより再現した。本報では,この差分法シミュレーションを併用しながら,TMCP圧延鋼板の横波(SV波)斜角探傷における探傷屈折角の検討を行った。フェルマーの原理に遡った考察を行い,音響異方性を有する試験体における探傷屈折角を,実測可能なエネルギー束の速度から直接推定できる計算式を新たに導出した。この計算式で求めた探傷屈折角を,従来の探傷屈折角の推定方法,あるいはシミュレーションや実験の結果と比較検討して,その妥当性を示した。

収録刊行物

  • 日本音響学会誌

    日本音響学会誌 63 (12), 716-722, 2007

    一般社団法人 日本音響学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (21)*注記

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