視聴覚情報の統合的知覚 : 音源定位課題による検討

  • 藤井 洋之
    名古屋大学COE統合音響情報研究拠点・日本学術振興会
  • 筧 一彦
    名古屋大学人間情報学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • The perceptual integration of the auditory-visual information in a sound localization task
  • シチョウカク ジョウホウ ノ トウゴウテキ チカク オンゲン テイイ カダイ ニ ヨル ケントウ

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説明

本実験では,定位のターゲットとして音声を呈示すると同時に音声との関連性を操作した話者像を二つ呈示し,音声と話者像の一致が腹話術効果に与える影響を観察した。実験1では,音声と同一の単語/異なる単語を発話する話者像,静止話者像の3タイプを比較した。その結果,音声と話者像の発話動作が同一の単語を発話する条件の場合にのみ,腹話術効果が観察された。実験2では,音声と発話動作の開始タイミングの時間的ずれの影響について検討した。その結果,音声が300ms遅延する条件でも,腹話術効果が観察された。これらの結果,複数話者像が存在する状況において,同一の音声と発話動作とが対応づけられて知覚されること,その対応づけは多少の時間的ずれが存在していても成立すること,が示唆された。

収録刊行物

  • 日本音響学会誌

    日本音響学会誌 58 (4), 224-231, 2002

    一般社団法人 日本音響学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (15)*注記

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