戸建て住宅群による道路交通騒音の減衰

  • 藤本 一寿
    九州大学大学院人間環境学研究院都市・建築学部門
  • 安永 和憲
    西部ガス(株)(元 九州大学大学院)
  • 江崎 克浩
    九州大学大学院人間環境学研究科空間システム専攻
  • 大森 寛樹
    九州大学大学院人間環境学研究科空間システム専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Attenuation of road traffic noise by detached houses
  • コダテ ジュウタクグン ニ ヨル ドウロ コウツウ ソウオン ノ ゲンスイ

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抄録

1/20の縮尺模型実験により, 道路交通騒音が戸建て住宅地へ伝搬する際の住宅群による騒音減衰量を簡便に予測する方法について検討した。予測点高さ1.2mの場合, 住宅の高さは騒音減衰量に影響しないという実験結果を踏まえて, 予測点を頂点とし道路を底辺とする頂角120゜の2等辺3角形に基づいて定義される三つのパラメータ(見通し角度, 建物率, 予測点から道路までの距離)から騒音減衰量を求める実験式を提案した。ここで, 見通し角度は, 予測点から道路を見通せる角度の合計を, 建物率は, 3角形の面積に対する住宅建築面積の割合を表す。そして, 検証実験, 実際の住宅地における騒音実測, 既往の研究との比較検討から提案した実験式の有効性を検証すると共に, その適用例を示した。本実験式は, 住宅地内の特定点における騒音レべルを予測でき, 騒音に係る環境基準の評価にも応用できると考える。

収録刊行物

  • 日本音響学会誌

    日本音響学会誌 56 (12), 815-824, 2000

    一般社団法人 日本音響学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (8)*注記

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