フラクタル理論を用いた超音波パワースペクトル形状の解析とそれによる点散乱体空間分布の推定

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of power spectrum shapes by fractal dimensions: Its application for estimating spatial distributions of point scatterers
  • フラクタル リロン オ モチイタ チョウオンパ パワー スペクトル ケイジョウ

この論文をさがす

抄録

本論文は、生体組織や複合材料などに代表される不均質媒質の超音波定量計測の一方法について述べたものである。不均質媒質を点散乱体の集合体でモデル化した場合、点散乱体の空間分布は超音波散乱エコーのパワースペクトル形状に反映される。そこで、その形状をフラクタル理論を用いて数値化することによって点散乱体の空間分布を推定することを試みた。すなわち、1次元配列点散乱体群を用いて、点散乱体の空間分布と散乱エコーのパワースペクトル形状のフラクタル次元との関係をシミュレーション及び実験により明らかにした。その結果、本手法が平均間隔とばらつきの大きさを推定する手法として有効であることが分かった。

収録刊行物

  • 日本音響学会誌

    日本音響学会誌 47 (11), 818-824, 1991

    一般社団法人 日本音響学会

被引用文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ