紀州の温泉地と文学碑

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タイトル別名
  • The Hot-spring Town and Literary Monument in Kisyu

抄録

我が国には温泉地とゆかりの深い文学作品が多い。例えば川端康成が静岡県の湯ヶ島温泉で『伊豆の踊子』を執筆し、志賀直哉は山手線の電車事故で大怪我を負い、その養生のため逗留した城崎温泉で『城の崎にて』をしたためた。当地紀州・和歌山県では龍神温泉が有吉佐和子の『日高川』の舞台になっている。愛媛県の道後温泉は夏目漱石の『坊ちゃん』で有名であるばかりでなく、正岡子規、高浜虚子らの多くの俳人を輩出している。さらに、与謝野鉄幹・晶子夫妻、若山牧水らも全国各地の温泉地を訪ねて多くの歌を詠み、これらの歌の中には歌碑として建立されているものも多い。<BR>  当地・和歌山県でも万葉の昔から、天皇、貴族をはじめ多くの文人墨客が訪れ、短歌、俳句、詩歌、小説などの名作を数多く残している。これらの作品の中にはそれらが作られた地に文学碑として建立されているものも少なくない。<BR>  そこで、本稿では和歌山県の由緒ある温泉地とこれらの温泉地に建てられている文学碑を中心に紹介する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681545915264
  • NII論文ID
    130004698910
  • DOI
    10.11390/onki.77.298
  • ISSN
    18843697
    00290343
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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