高齢者気管支喘息における気道過敏性と温泉療法の効果

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  • Correlation between Efficacy of Spa Therapy and Bronchial Hyperresponsiveness in Elderly Patients with Asthma.

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抄録

気管支喘息144例を対象に, 気道過敏性および年齢と, 温泉療法の臨床効果との関連について検討した。<br>1. 温泉療法の臨床効果は, 年齢が高くなるにつれて増大する傾向を示し, その有効率は, 49歳以下の症例では73.3%, 50-59歳の症例では81.8%, 60-69歳では85.7%, 70歳以上では89.3%であった。<br>2. 気道過敏性は, 年齢が高くなるにつれて低下する傾向を示し, 60-69歳および70歳以上の症例の気道過敏性は, 49歳以下の症例と比べ有意に低い値を示した。<br>3. 一般的な傾向として, 気道過敏性が高いほど温泉療法の臨床効果は低くなることが示唆された。<br>4. 温泉療法の著効例や有効例では, 療法後に気道過敏性が低下する傾向が見られたが, やや有効ないし無効例では, 気道過敏性の低下傾向は見られなかった。

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