気管支喘息に対する温泉療法の臨床効果

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タイトル別名
  • Clinical Effects of Spa Therapy on Bronchial Asthma. 6. Comparison among three kinds of spa therapies.
  • 気管支喘息に対する温泉療法の臨床効果-6-治療方法と換気機能との関連〔英文〕
  • キカンシ ゼンソク ニ タイスル オンセン リョウホウ ノ リンショウ コウカ
  • 6. Comparison among three kinds of spa therapies

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抄録

温泉療法の臨床効果は, 個々の温泉療法の臨床効果と, それらの組み合わせ及び周囲の環境因子の影響を含めた, 総合的な温泉療法の臨床効果に分けられる。当院へ入院し, 1-3か月間の温泉療法を受けた重症難治性気管支喘息36例を対象に温泉プール水泳訓練, ヨードゾル吸入療法および鉱泥湿布療法などの個々の温泉療法と, またそれらを組み合わせた総合的温泉療法の換気機能に及ぼす影響について検討した。<br>個々の温泉療法の換気機能に及ぼす影響を比較してみると, 一回の温泉療法での改善率は, 全般的には鉱泥湿布療法が最も良く, 次いでヨードゾル吸入療法, 温泉プール水泳訓練の順であることが明らかにされた。<br>総合的温泉療法によって各換気パラメーターとも治療開始1か月目で明らかな増加傾向を示したが, 2か月目にはややその増加傾向は鈍り, むしろ治療開始3か月目に最も著明な増加が観察された。また, その増加率は, V25で最も高く, ついでV50, MMFの順であり, 小ないしは細気管支領域の換気障害を示す換気パラメーターの改善がより高度であることが示唆された。

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