私の温泉医学研究を省みて

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タイトル別名
  • A Review of my past research on balneotherapy
  • ワタクシ ノ オンセン イガク ケンキュウ オ カエリミテ ケンキュウ オ カ
  • “研究”を考える

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抄録

私の医学の研究は概ね3期に分けることができる. 第1期は温泉の各種生体機能への作用, つまり生体に対する温泉作用の本態の究明, 温泉の治病機転の解明であり, 第2期は温泉に関係の深い疾患としてリウマチをとり上げ, リウマチに対する温泉作用から出発してリウマチ, 膠原病の臨床的研究へ, そして第3期は温泉を理学療法の一つとして捉え, 理学療法を主な治療手技とするという立場からリハビリテーション医学へのアプローチということになる. 温泉医学, リウマチ膠原病学, そしてリハビリテーション医学, その何れもが当時の医学の領域では日のあたらない未知の分野であり,「見於未萠」の一語に尽きる. いわばその開拓者の役割を果してきたといえる.<br>本講演では, そのうち私の「温泉の医学的研究」を一つのモデルとして, 私自身の医学における研究の進め方, というより進み方を紹介し,「研究とは何ぞや」について私の考え方を述べ, 若い研究者に捧げたい.

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