顔画像からの色素沈着領域の検出法

  • 大槻 理恵
    株式会社カネボウ化粧品スキンケア研究所 千葉大学大学院 融合科学研究科
  • 横田 朋宏
    株式会社カネボウ化粧品スキンケア研究所
  • 坂巻 剛
    株式会社カネボウ化粧品スキンケア研究所
  • 富永 昌治
    千葉大学大学院 融合科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • A Method for Detecting the Pigmented Skin Areas from a Facial Image
  • カオ ガゾウ カラ ノ シキソ チンチャク リョウイキ ノ ケンシュツホウ

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抄録

本論文では,顔画像から「しみ」として知覚される色素沈着領域を検出する方法を提案する.はじめに,色素沈着の要因と特徴を述べる.次に,顔の色素沈着部位と色素沈着がない部位について,分光反射率からメラニンとヘモグロビンを含む皮膚内部色素濃度を算出し,色素沈着はメラニンとヘモグロビンに起因することを示す.次に,カラー画像から色素沈着領域を検出するアルゴリズムを提案する.まず顔画像の計測系を述べ,皮膚科専門医の診断に基づき色素沈着の領域を決定する.顔の肌領域について,肌領域の主成分分析により,肌のヒストグラムを特徴付ける2次元平面が決まる.この平面上ではヒストグラムは正常部位と色素沈着部位の2つのクラスタに分割できることがわかる.このクラスタを検出することによって色素沈着領域が効率よく検出できる.実験では,4人の女性の顔画像から色素沈着領域を検出し,これらの検出結果は皮膚科専門医による診断と良好に一致していることを示す.<br>

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