多人数質問調査法の現在(4)—有意サンプルの調査の問題点—

書誌事項

タイトル別名
  • Recent Methods of the Questionnaire Research with the Large Sample Size (4): Issue of Purposive Sampling Method
  • 多人数質問調査法の現在(4)有意サンプルの調査の問題点
  • タニンズウ シツモン チョウサホウ ノ ゲンザイ(4)ユウイ サンプル ノ チョウサ ノ モンダイテン

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説明

本稿では,社会言語学研究が発展する中で,言語研究が直面してきた多人数質問調査法における調査対象者の選定方法をめぐり,有意サンプリングの問題点と有効性について,主にランダムサンプリングと比較しながら述べた.言語研究における多人数調査は有意サンプリングによるものが最も多く,有意サンプルの調査は母集団の代表性に問題があるとされる一方,方言研究などそもそもランダムサンプリングが適用できない場合もあり,有意サンプリングによる多人数調査は事例研究として意義あるものと考える.また,近年の社会情勢の変化や法改正に伴い,個人情報保護の問題,外国人住民の増加,エスニシティ,ジェンダーとの関わりなど,今後の言語調査において検討すべき課題についても触れた.

収録刊行物

  • 計量国語学

    計量国語学 31 (6), 461-476, 2018-09-20

    計量国語学会

被引用文献 (1)*注記

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