歯周炎罹患犬に対するトラフェルミンによる歯周組織再生誘導

田村 和也, 永原 美治

doi:10.12935/jvma.72.491

歯周炎罹患犬に対するトラフェルミンによる歯周組織再生誘導

DOI 日本農学文献記事索引 Web Site Web Site 被引用文献1件参考文献6件

田村和也

永原動物病院岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
永原美治

永原動物病院

書誌事項

タイトル別名

Periodontal Tissue Regeneration Using Trafermin in Periodontitis of Dogs
シシュウエンリカンケンニタイスルトラフェルミンニヨルシシュウソシキサイセイユウドウ

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抄録

<p>飼育犬において歯周炎の有病率は高く，治療にあたる機会の多い疾患である．歯周基本治療後に深い歯周ポケットが残存する症例では，新付着の獲得を目的に歯周組織再生療法が選択される場合がある．人歯科医療において，2016年9月に新規歯周再生療法医薬品としてトラフェルミン（リグロス^®，科研製薬㈱，東京）が製造販売承認された．本研究では，骨欠損を伴う自然発生的歯周炎に罹患した犬3頭に対するトラフェルミンの治療効果を検討した．同一患畜犬の口腔内で治療側と対照側を比較するスプリットマウスモデル法を用いた試験結果から，トラフェルミンの歯周組織再生における有効性を認めたので報告する．</p>