医・薬・看護・栄養学生による糖尿病教室が学生のチーム医療に対する認識に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • The effects of interprofessional diabetes education program for medical, pharmacy, nursing and dietician students
  • イ ・ クスリ ・ カンゴ ・ エイヨウ ガクセイ ニ ヨル トウニョウビョウ キョウシツ ガ ガクセイ ノ チーム イリョウ ニ タイスル ニンシキ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

【目的】医療系学生が学部混合グループで糖尿病患者に対して糖尿病教室を企画・実施し(「糖尿病教室IPE」),その経験が参加学生のチーム医療に対する認識に及ぼす影響を検討した。 【方法】医療系学生13名を対象とし,糖尿病教室終了後に実施したインタビューをSCAT (Steps for Coding and Theorization) を用いて質的に分析した。 【結果】「①患者との関係性」,「②自他職種の専門性理解」,「③チーム医療を推進していく上でのIPE参加による気づき」が大分類として得られたが,いずれも多職種でチーム医療を行うために認識することが重要であると考えられた。また,学生の「患者との関係性」において[患者理解],[患者に対する責任],[患者への介入]の3つの過程が存在し,その重点は各学部で異なっていた。また,IPE参加により,医学生は他職種の役割,看・薬学生は自他職種の役割,栄養学生は自職種の専門性の理解が深まった。 【考察】「患者との関係性」の過程には,各学部の臨床実習経験の内容・期間が影響していた。自職種の専門性の明確化には各学部での事前学習が必要であり,他職種との関係形成には交流経験の蓄積が求められるため,継続したIPEプログラムの構築が望まれた。

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