MEK阻害薬Trametinib(MEKINIST<sup>®</sup>)の創製
書誌事項
- タイトル別名
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- Discovery of a Highly Potent and Selective MEK Inhibitor: Trametinib(MEKINIST<sup>®</sup>)
抄録
<p> Trametinibは、非常に高活性・高選択的かつ経口投与可能なMEK1、MEK2のアロステリック阻害薬である。Trametinibは2006年にJTよりGSK社に導出され、2013年にfirst-in-classのMEK阻害薬としてFDAの承認を得て上市された(2016年に本邦でも承認、現在はNovartis社が販売)。しかし、trametinibはMEKの阻害活性を追いかけて見出された化合物ではない。筆者らは、p15INK4bという内因性CDKインヒビターの産生を増強し細胞周期をG1期で停止させる化合物を見出すために、細胞系アッセイによるHTSを行い、リード化合物を見出した。合成展開による化合物最適化は、物性改善を行いつつ、がん細胞増殖阻害活性向上を指標にして行い、trametinibを見出した。その後、本化合物の作用機序解明を行い、標的タンパク質がMEKであることを明らかにした。開発晶に医薬品として先例のないDMSO和物を選定した。</p>
収録刊行物
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- MEDCHEM NEWS
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MEDCHEM NEWS 27 (3), 129-134, 2017-08-01
公益社団法人 日本薬学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282752335484800
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- NII論文ID
- 130007716549
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- ISSN
- 24328626
- 24328618
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可